富士通と富士通ゼネラルは7月12日、電子ペーパーと無線通信を利用した病院向け「外来患者案内ソリューション」を開発したことを発表。同日より販売を開始した。

今回発表されたソリューションは、電子カードホルダーの背面にIC型診察券を挿入すると患者ナビゲーションシステムと電子カルテシステム(同社の「HOPE/EGMAIN-GX」)が自動的に連携し、外来受付が完了するというもの。

電子カードホルダーには、「今日の予定」(予約時間と診察進行状況などの確認)、「呼出状況」(診察の受付番号や診察までの待ち人数確認)、「お知らせ」(患者へ任意のメッセージを送信)を表示する電子ペーパーが内蔵されており、メッセージ表示のほかに音や振動で患者への案内が行える。

同社によると、電子カードホルダーは1回の充電で1週間の使用が可能で、消費電力はほぼゼロワットとされている。同ソリューションでは受付機が不要となることから、消費電力やCO2排出量の削減にも貢献できるという。

「外来患者案内ソリューション」は個別見積となり、出荷時期は2011年2月とされている。

「外来患者案内ソリューション」で利用される電子カードホルダー