米Googleは7月12日(現地時間)、誰でも簡単にAndroidアプリを作成できるツール「Google App Inventor」のベータ版を公開した。GUIベースのWebツールで、画面に部品を次々と貼り付けて行くだけでコード等の記述なしでアプリを構築できる点が特徴。

例によってApp Inventorの使い方を紹介するビデオがYouTubeで公開されているので、まずはこれをご覧いただくのが一番だろう。

最近のビジュアル開発ツールで一般的なドラッグ&ドロップによる部品の貼り付けでAndroidエミュレータの画面を埋めてゆき、部品名やプロパティなどを設定する。特定のイベントが発生したときにコマンドを実行する条件判断ロジックなども、すべてコード記述なしで部品の組み合わせで実現できる。ブロックをはめ込む感覚で条件や実行するコマンドを組み合わせることで、こうしたロジックを記述していく。

またGPSやSMS送受信など、携帯固有の機能へのアクセスだけでなく、Amazon.comやTwitterといった各種Webサービスとの通信も可能。作成したアプリはUSBケーブル等を介してAndroidに転送し、実行できる。Android Marketに登録するようなアプリだけでなく、個人向けのツールや仲間内の共通ツールなど、プライベート用途で使いこなしてみるのも面白いかもしれない。