Wind Riverは、IntelベースのプラットフォームでWind River Hypervisorを使用する場合のゲストOSとして、Microsoft Windows XPをサポートすることを発表した。これによりデバイスメーカーやシステムメーカーは、1つのプロセッサ上でWindows XPを他のOS(VxWorksやWind River Linuxなど)と同時に稼働できるため、部品点数、エネルギー消費、保守コストの削減を図ることが可能になるという。

Wind River Hypervisorは、シングルコアおよびマルチコアのプロセッサ上で、リアルタイムシステムの要件や仮想化をサポートするために開発されたハイパーバイザで、同社が航空宇宙・防衛、産業、医療分野などで培ってきた、パーティショニング技術やセーフティクリティカルなシステムやセキュリティが重視されるシステムでの知識が盛り込まれている。

ゲストOSとしてWindows XPが追加されることで、産業や医療分野のデバイスメーカーやシステムメーカーは、Windows XPをリアルタイムOS(RTOS)と一緒にプロジェクトに統合して、より広範な機能セットを実現できるようになる。

なお、Wind River HypervisorのWindows XPサポートは、Intelの仮想化技術VT-xをサポートするシングルコアおよびマルチコアのIntelプラットフォームを対象に、2010年7月より提供開始される予定となっている。