豊田自動織機は7月12日、プラグインハイブリッド自動車(PHV)および電気自動車(EV)用の充電スタンドを、日東工業と共同で新たに開発、2010年秋より発売することを発表した。
同充電スタンドは、普通充電システムとしての基本機能に加え、2009年7月より販売している現行モデルから利用者の操作性を向上させるとともに、充電インフラ網の構築向けに通信機能を搭載している。
通信機能は携帯電話回線を採用。これにより複数台の充電スタンドがデータセンターと通信し、充電サービスの利用時間や電力使用量などの利用情報と、充電設備の稼動状況を、一元管理することが可能となる。また、ICカードによる利用者認証にも対応するほか、外部入出力端子による、集金装置や認証装置など管理者側の既存設備と連動させた運用も可能となっている。
基本仕様は定格が単相AC200V、連続定格16A、50Hz/60Hz、漏電遮断機搭載(感度電流15mA)のほか、感電/過電流保護機能や停電検知機能なども搭載している。
なお、豊田自動織機では同スタンドの販売に併せ、充電サービス事業者(管理者)への管理サポートサービスの提供も開始することを発表している。具体的には、データセンターが収集した充電サービスの利用情報を、管理者に定期的に報告するほか、設備の稼動状況をデータセンターで遠隔監視し、故障・障害発生時には管理者に通知するというものとなっている。