労務行政研究所は7月7日、マクロミルのモニター(25歳~60歳のビジネスパーソン)を対象にインターネットで実施した「上司・先輩からみた新入社員のイメージアンケート」の結果を発表した。同アンケートでは、上司・先輩からの「今年の新入社員に対する全般的な評価」や「新入社員に対するアドバイス」、「上司・先輩の理想の新入社員」について聞いている。

今年の新入社員に対する全般的な評価の平均点は、「遅刻しないなど社内のルールを守っている」(3.97点)が最も高い結果となった。また、「明るく元気なあいさつをしている」が3.59点、「相手と目線を合わせて話ができる」が3.39点と、業務を遂行していくうえでのコミュニケーションでの評価も高いほか、「わからないところがあれば上司や先輩に指示を仰いでいる」が3.48点、「上司や先輩から学ぼうという雰囲気を感じさせる」が3.37点と、仕事に対する姿勢も積極的であり、同社では全般的に今年の新入社員の職場受けがよさそうとしている。

新入社員(大学卒)に対する全般的な評価(平均点) 資料:労務行政研究所

新入社員に直してほしい点を自由記入で尋ねたところ、「行動」「挨拶」「言葉遣い」「携帯電話」について多くの意見が寄せられた。全般的には高評価だった「挨拶」も個別では注文が多く寄せられる結果となった。

具体的な内容を見ると、「自分で考えて行動してほしい」「自分からあいさつをする」「言葉遣いを直してほしい(敬語の使い方、イントネーション、タメ口)」「携帯電話をいじりすぎ」など、「指示待ち」「年長者に対する言葉遣い」「携帯電話への依存」を問題視していることが明らかになった。

また、男性・女性別に20代前半までの有名人から「新入社員として部署に配属されてほしい有名人」を選んでもらったところ、男性のトップはプロゴルファーの石川 遼選手、女性のトップはフィギュアスケートの浅田真央選手だった。

理想の新人を選ぶ際、男性の新人は「相手に好印象を与えられる」「真面目に仕事に取り組みそう」「打たれ強さがある」が、また、女性の新人は「場を明るくする前向きさ」と「まじめさ、芯の強さ」が注目されていると、同社ではコメントしている。

上司・先輩場選ぶ「理想の新入社員」トップ5・男性編

順位 氏名 割合
第1位 石川遼(プロゴルファー) 36.9%
第2位 田中将大(プロ野球選手) 18.7%
第3位 斉藤佑樹(早稲田大学野球部) 11.4%
第4位 小池徹平(俳優)
第5位 高橋大輔(フィギュアスケート選手)

上司・先輩場選ぶ「理想の新入社員」トップ5・女性編

順位 氏名 割合
第1位 浅田真央(フィギュアスケート選手) 21.8%
第2位 上戸彩(女優) 19.7%
第3位 柳原可奈子(タレント) 15.5%
第4位 相武紗季(女優)
第5位 石原さとみ(女優)