三菱総合研究所、コクヨファニチャー、東京急行電鉄、東京電力、日本アイ・ビー・エム、日本電信電話の6社は7月8日、東京都世田谷区の二子玉川地区での都市環境創出を検討する「クリエイティブ・シティ・コンソーシアム」を設立することで合意したと発表した。
検討モデルとされる二子玉川地区は、都心へのアクセスが便利な立地条件にありながら、緑地や河川などの自然を残す"ハイブリッドな環境"であるほか、創造的文化基盤を持つ地域として位置付けられている。また同地区は現在、第一種市街地再開発事業が進められており、「次世代ビジネス都市」として発展することが期待されている。
このような背景を踏まえ同コンソーシアムでは、二子玉川地区をモデルに「クリエイティブ産業が集積し、創造性を刺激・発揮する環境を備えた新たなビジネス地域」の創出を目指すという。
発表内容によると、クリエイティブ産業とは「知的創造によって創出される新しい価値を社会に提供する企業と、それらの企業を支える隣接企業から構成される産業」と定義されている。
今後は8月4日に設立総会が開催されて同コンソーシアムが正式に設立され(事務局は三菱総合研究所)、12月中旬に「クリエイティブシティ」のグランドデザインが発表される予定。その後、2011年から2014年にかけて具体化策等が検討される。
なお、同コンソーシアムは今後も二子玉川地域周辺の関連企業や団体、自治体、クリエイター、ベンチャー企業などに参加を呼びかけ、業種や規模の枠を超えた研究会としての活動を展開する予定とされている。