先日、米Twitterで初参入となる広告サービス「Promoted Tweet」を活用した広告が観測されたことを紹介したが、今回同社にとって第2弾となる広告サービス開始がアナウンスされた。7月6日(現地時間)より配信が開始された「@earlybird」というアカウントでは("Earlybird"は「早い者勝ち」の意味)、タイムセールやイベント情報など、時間や数量にシビアな特別プロモーションの提供が行われている。これら情報は厳選された広告主らによって随時提供されており、Twitterの新たな収益源となることが見込まれる。
今回提供が開始された「@earlybird」は"Verified Account"という表記が示すように、Twitterの公式アカウントだ。これ自体は他のTwitterアカウントと同じもので、フォローすることで各自のタイムラインに表示され、RTすれば自身のフォロワーらのタイムラインにも反映される。最大の違いはこのアカウントへのTweetの投稿者で、Twitterが厳選した広告主らの「Special Offer」つまり特別プロモーションが随時掲載されていくことになる。ここには直近のタイムセール情報やイベントやセールでの空き席/数量限定のオファーが記されており、リアルタイム性が強いTwitterならではの最新情報が入手できる仕組みだ。このアカウントへのTweetには広告料金が発生するため、これがTwitterにとって新たな収益源となるわけだ。詳細についてはTwitterのサポートページを参照してほしい。
長らく広告配信に慎重な姿勢を取ってきたTwitterだが、今春のPromoted Tweet開始を皮切りに、次々と新しい広告アイデアを模索している。Twitterを使ってタイムセール等の情報を流す試みは、すでに各企業や店舗などで活用されているが、あえて共通の公式アカウントを用意することで、より広範囲なユーザーにアピールする場を設ける狙いがあるとみられる。Twitterが広告導入を控えてきた最大の理由はユーザーの利用環境阻害を考慮してのものであり、この@earlybirdも「ユーザーにとって有益なもの」という観点で導入されたと考えられる。