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次期メジャーリリースとなるFirefox 4は、さまざまな面で大きな変更や改善、新機能の追加が実施されたビッグリリースになる。これまで渇望されてきて多くの機能が実装されており、待ちきれないユーザも多いだろう。しかし、さまざまな面で取り組みが進められているため、どういった点が注目されるのか把握するのが難しいともいえる。
Wait till I come! » Mozilla Add-on workshop and Firefox4 with HTML5, CSS3 and SVGにおいて、ロンドンで実施されたFirefoxワークショップの様子が報告されている。この中でFirefox 4の新機能が紹介されており、Firefox 4の新機能まとめとして参考になる。取り上げられているFirefox 4の新機能は次のとおり。
- HTML5 Video機能
- HTML5 Canvasレンダリング
- HTML5とSVG (画像としてのSVG、CSS背景としてSVG、SVGフィルタ、SVGマスク、SVGクリップ、SVGアニメーション、HTML5とSVGの相互埋め込み)
- CSS3 (セレクタ、@font-face、2Dトランスフォーム、トランジッション、シャドー、グラデーション、数値計算)
- 位置情報API
- ローカルストレージAPI (IndexDB、localStorage、AppCache)
- ファイル操作API (バイナリコンテンツの操作、ファイルのドラッグ&ドロップ)
- Web Worker API
- WebSockets API
- WebGL対応
- ピクセルカラーを検出することによるグリーンスクリーン技術
- Tabs on topの採用
- アプリケーションタブの導入
- Webサイト単位でのアクセス制御機能
またFirefox 4の実行速度に関して次のトピックも紹介されている。
- 新しいJavaScriptエンジンTraceMonkey
- JavaScript JIT JaegerMonkey
- 遅延フレーム構築機能
- メインスレッドからIO処理の削減
- 起動時間の短縮
- H/Wアクセラレーションの実装
- GPUを使ったテキストレンダリング、グラフィックレンダリング、ビデオレンダリング
- それぞれのスレッドで動作するHTML5パーサ
- 強制ダイアログの排除
- 起動時に表示されるアドオンアップデート通知など煩雑な機能の排除
- バックグラウンドアップデート機能の実現
Firefox 4における新機能や改善点はここに掲載されている以外にもまだいくつもある。Firefox 4のリリースへ向けたベータ版リリースはすでに開始されており、繰り返しベータ版をリリースして10月ごろから最終リリースへ向けた取り組みを開始。2010年内のFirefox 4.0正式版の公開が予定されている。