NXP Semiconductorsは、Ericsson、Gemalto、Oberthur Technologies、STMicroelectronics、Venyon(Giesecke&Devrientグループ)、ViVOtechらNFC(近距離無線通信)エコシステムのベンダとともに、「MIFARE4Mobile業界グループ」を結成したことを発表した。

チケット管理などさまざまなトランザクション向けに独自のNFCアプリケーションを自社構築する企業が増えるにつれ、SIMカードおよびハンドセットの相互接続性を確保するOTA(over the air:無線)コンフィギュレーションを実現するため、NFCエコシステムの他のパートナーとのコラボレーションの必要性が高まってきている。

今回設立された業界グループは、メンバー各社が互いに協力・協業し、SIMカードや携帯電話などNFCに対応したセキュリティ デバイスにおけるMIFAREアプリケーションの統一された管理の標準化を進め、発展させることを狙いとしており、これによりコンタクトレスモバイルサービスのアクティベーション、アップデート、プロビジョニング、ライフサイクル管理が自動的にサポートされるようになるという。

また、NFCのエコシステムから複数の主要企業が参加している同グループでは、将来の方向性の提示とともに、各社の経験とベストプラクティスを共有する基盤として機能し、MIFARE4Mobileテクノロジの進化、相互接続性の開発や普及促進活動が進められることとなる。

同グループでは、MIFARE Classicテクノロジをサポートする2008年後半の初期MIFARE4Mobileリリースに続き、今後の数カ月でMIFARE DESFireテクノロジおよび複数のTSMをサポートする仕様を策定する予定としている。なお、MIFARE4Mobile Interface仕様のライセンスは、無償で提供されている。