このところ、米GoogleのAndoidアプリマーケット「Android Market」に対する批判がいくつか見られるが、"DVD Jon"として知られるJon Lech Johansen氏も自身のブログにて、Android Marketへの不満を書いている。「GoogleはAndroid Marketに手を加えていない」とJohansen氏はまとめている。

Johansen氏はまず、

  • Android Marketは46カ国で利用できるが、有料アプリケーションを提供できるのは13カ国のみである
  • アプリケーションの価格をユーザーの自国通貨で標示できない
  • 開発者は提供国別にアプリの価格を設定できない
  • 外国のアプリにAmerican Expressでの支払いやキャリア課金システムを選択できない
  • アプリ内での支払いが不可能、変更ログに未対応

などの点を挙げている。

また、Android Marketのアプリは、米Appleの「App Store」と比較すると品質が高いアプリが少ないとし、スパム付きの着メロアプリが氾濫(約144アプリ)し、商標や著作権に違反していること、これら違法なアプリは広告サービス経由で収益化されていることなどを指摘する。このようなアプリがマルチメディアカテゴリの上位にランクインされており、「Spotify」「Rdio」などの合法音楽アプリケーションの発展を阻害する、と記している。

Johansen氏はDVDの暗号解読などのリバースエンジニアで知られるノルウェーの開発者。現在は米国で、端末間で音楽などのコンテンツの管理/同期が可能なアプリケーションを開発/提供するdoubleTwistを共同設立している。