STMicroelectronicsは、複数の小型パッケージを選択することが可能な低消費電力コンパレータ「TS331」を発表した。すでに量産出荷を開始しており、単価は最小発注数量である1,000個購入時に約0.40ドルとなっているが、各パッケージにより単価が異なっているのに注意が必要。
同製品は、同社の「Micropowerアナログ製品」に位置付けられるもので、20μAの電流消費量(typ)により、バッテリの消耗を抑えることが可能だ。また、電源電圧範囲は1.6V~5.0Vのため、1.6Vを活用することで、システム全体の電力消費量を節約するように設計されたシステムでも使用することが可能となっている。
また、レール・ツー・レール入力は、電源電圧を最大まで印加できるため、設計者は、低い動作電圧に伴う限られたダイナミック・レンジを最大限利用することが可能である。
さらに、パッケージは表面実装SC70-5(2.1mm×2.0mm×1.0mm)および、SOT23-5(3.1mm×3.2mm×3.45mm)で提供され、産業用コンピューティング機器やモバイル通信インフラを含む幅広い環境とアプリケーションで安定した動作を可能にする広い動作温度範囲(-40℃~+125℃)を実現している。