日立製作所は7月6日、データセンター/コンテンツ配信事業者向けブレードサーバのエントリーモデル「HA8000-bd/BD10」(以下、BD10)を販売開始すると発表した。
BD10の最大の特徴は、42Uラック1台に最大320台のサーバブレードを搭載可能という高密度設計を実現している点。これにより、データセンターにおけるサーバ設置スペースを削減できる。
また、ベースユニットには、電源の稼働台数や冷却ファンの回転数をサーバブレードの稼働状況に応じて制御できる機能を搭載。さらに80 PLUS GOLD認証を取得した高効率な電源を採用し、消費電力を抑制している。
価格と出荷時期、主な仕様は以下のとおり。
製品名 | 形状 | 価格 | 出荷開始時期 |
---|---|---|---|
「HA8000-bd/BD10」 | サーバブレード | 18万6900円~ | 2010年7月15日 |
「HA8000-bd用 5Uベースユニット」 | ベースユニット (シャーシ) | 34万9650円~ |
BD10の主な仕様 | ||
---|---|---|
CPU | インテル Core i7-610E プロセッサー (2.53GHz) インテル Core i5-520E プロセッサー (2.40GHz) |
|
メモリ | 最小1GB(1GB×1)/最大8GB(4GB×2) (DDR3 SDRAM、 PC3-8500(1,066MHz)、Unbuffered、SO-DIMM、ECC付) | |
内蔵HDD | 2.5型160GB(7,200min-1)SATA II ディスク × 1 または 2.5型500GB(7,200min-1)SATA IIディスク × 1 |
|
サポートOS | Red Hat Enterprise Linux 4.8 (AMD/Intel EM64T) Red Hat Enterprise Linux 5.4 (AMD/Intel 64) |
|
外形寸法, 重量 | 19.5(W)×428(D)×94.2(H)mm、約1kg | |
HA8000-bd用 5Uベースユニット(シャーシ)の主な仕様 | ||
搭載可能数 | サーバブレード | 最大40 (上下2段構成、各段20スロット) |
内蔵LANスイッチ モジュール | 最大4 | |
コントロールボックス モジュール | 標準1 | |
電源モジュール | 最大5(2+1冗長構成 または 4+1冗長構成) | |
システム冷却ファンモジュール | 標準5(各モジュール内蔵ファン 標準2[1+1冗長構成]) | |
内蔵LANスイッチ冷却用ファンモジュール | 標準1 | |
外形寸法, 最大質量 | 440(W)×779(D)×219(H)mm (5Uサイズ)、約83kg |
加えて、日立製作所は、稼働状況の一元管理や障害検知などを行うシステム管理ソフトウェア「Hitachi bd Link /SV」のオプション提供も開始する。こちらは7月30日に出荷開始予定で、価格は個別見積。