Texas Instruments(TI)は、ウェブカムおよび、熱やノイズに敏感な組込用カメラ・モジュールをはじめとしたポータブルのコンシューマ向け電子機器、ならびに実装スペースに制約を持つ各種アプリケーション向けに、パワー・マネージメント・ユニット「TPS657051」を発表した。すでに16ボールWCSPパッケージで供給中で、1,000個受注時の単価(参考価格)は1.20ドルとなっている。
同製品は2mm角のWCSPパッケージ内に、2個の400mA降圧型コンバータおよび1個の200mA LDOリニア・レギュレータ、各種サポート機能などを内蔵している。
入力電圧範囲3.3V~6Vの400mA降圧型DC/DCコンバータを2個内蔵しており、最高92%の電力変換効率を実現する。これは、互いに180度の位相で動作することから、入力ピーク電流の低減に役立つ。
また、スイッチング周波数は2.25MHzの固定で、PFM(パルス周波数変調)とPWM(パルス幅変調)のスイッチング動作を自動で切り換えすることが可能。PWMモード時の出力電圧精度は±1.5%以内を実現している。
さらに、負荷電流が小さい場合は、パワー・セーブ・モードでの動作が可能だ。加えて、入力電圧範囲1.7V~6.0Vの200mA汎用LDO1個を内蔵しているほか、入出力の電位差を最少にする100%デューティサイクルを提供する。