Ubuntu開発チームのMartin Pitt氏は7月1日(英国夏時間)、10月リリース予定の「Ubuntu 10.10(開発コード"Maverick Meerkat")」のアルファ第2版を公開したことを発表した。デスクトップ版、ネットブック版、サーバ版のほか、派生バージョンのKubuntu、Xubuntu、Mythbuntuも同時にアップグレードしている。
Linuカーネルには2.6.35を採用し、セキュリティ面の拡張がはかられている。
デフォルトデスクトップ環境のGNOMEは2.31が使われており、これにはシステムコンフィグレーションツールのdconfの最新版(dconf 0.4.1)が含まれる。またGNOMEのグループウェアアプリケーションであるEvolutionは2.30にアップデートされている。またKDE版のKubuntuでは、KDE 4.5 RC1およびQt 4.7βが採用されている。
話題のファイルシステムBtrfsの採用だが、まだ実験的な要素が強いため、現状ではマニュアルパーティショニングでインストールすれば利用できるに留まっている(/bootは別のファイルシステム上にある必要がある)。ただし今のところオルタネイトCDおよびサーバ版でしか動作しないとのこと。
その他、サーバ版のクラウドコンピューティングイメージでは、クラウドインスタンス用スクリプト「cloud-init」に新機能が追加、プラガブルフック、ext4サポート、EBSmountなどが利用可能になっている。