ユニアデックスとミラクル・リナックスは6月29日、IBMのx86サーバに搭載されるCentOSに対する保守に関して協業すると発表した。これに基づきユニアデックスは7月1日からハードウェアとソフトウェアの両方を対象とした24時間365日の一括保守サービスを提供開始する。
ユニアデックスは1999年からLinuxのサポート技術とノウハウを蓄積しており、これをもとに全国に約180ヵ所ある拠点にて「IBM System x」「IBM BladeCenter」のサーバ製品とCentOSの導入から保守に至る包括的なサービスを提供する。またミラクル・リナックス側は、IBMのx86サーバ製品とCentOSの組み合わせに関する検証などの後方支援を担当する。
発表内容によると、今回の協業によってユーザーはライセンス初期投資やランニングコストの抑制が可能となり、保守窓口が集約されることで利便性が向上するという。また、ハードウェアとソフトウェアに対する24時間365日の一括サポートが提供されることにより、結果として「TCOの削減」が可能になるという。
CentOSは大量のサーバを必要とするデータセンター事業者などでの採用が増えているとのことだが、従来は技術支援依頼先がないなど、サポート面での課題があったという。また、ドライバやファームウェアの障害といったハードウェア関連の問題についても、ベンダーからの正式なサポートを受けられないといった問題もあった。