Google Chrome runs web pages and applications with lightning speed. |
Chromeのツールバーのデザイン変更が進められている。Chromeの開発版であるChrome 6系の最新版はすでに新しいデザインが取り込まれており、どういった変更が検討されているのかがChromium Blog: A fresh coat of chromeで簡単に紹介されている。主な変更点は次のとおり。
スターボタンの配置変更
これまでブックマークに追加するためのスターボタンはアドレスバーの左側に用意されていたが、これを右側へ移動。Firefoxも右側へ配置しており、同じ場所となる。
http://の非表示化とアイコンの導入
入力時は表示されているが、ページが表示されるタイミングでhttp://が削除されドメイン名の部分から表示されるようになる。http://の代わりにアイコンが表示される。これでhttp://を使っていることを示すとともに、アドレスの表示部分を増やすといった効果を実現している。
https://もアイコン化
https://の場合にはロックアイコンを表示することで、通信がSSL経由であることをよりわかりやすくする。
キーワード入力時には検索アイコンを表示
Chromeのアドレスバーは検索機能も兼ねており、ワード入力からさまざまな検索機能を利用できる。この段階ではhttp://用のアイコンではなく検索用のアイコンが表示されるようになる。
ツールボタンを2つから1つへ統合
Chromeは右端にページボタンとツールボタンという2つのボタンを配置。ここからメニューが表示される仕組みになっているが、これを1つに統合する予定だとChromium Blog: A fresh coat of chromeで説明されている。アドレスバーのエリアが広がるほか、どちらのボタンを押せばいいかわからないという問題も軽減されることになる。
今回のChromeのデザイン変更は、FirefoxやChromeのデザイン設計の成果を反映したように見える。スターボタンの配置変更はアドレスバーの左側にアイコンやHTTPS表示をする場合に右側の方が都合がいいというFirefoxのデザイン案を受け入れたと考えられる。また、ページボタンとツールボタンが混乱を招くという指摘はFirefoxのデザインチームで指摘しており、これを取り入れる流れといえる。Operaも同様の問題を認識しており、単一ボタンを配置する方法をすでに採用している。
Chromeの斬新なデザインとその機能性はほかの主要ブラウザのデザインに大きな影響を与えた。結果的に、ほかの主要ブラウザは機能分析とデザインの効果を検討し、Chromeによく似たデザインへ移行しつつある。Chromeもほかのブラウザにおける分析結果などを参考に、さらにChromeそのもののデザインを改良していることがわかる。なお、ここで紹介されているデザインは6系開発版におけるものであり、今後変更される可能性がある。