Integrated Device Technology(IDT)は、自社のSerial RapidIO 1.3スイッチ・ポートフォリオをベースとした、Serial RapidIO Gen2スイッチ製品群を発表した。
今回、発表された製品は、240Gbpsのノン・ブロッキング帯域幅を実現する、大規模なプロセッサ・クラスタやバックプレーン向け48レーン・スイッチ「CPS-1848」、および80Gbpsのノン・ブロッキング帯域幅を実現する、ラインカードやより小規模なプロセッサ・クラスタ向け16レーン・スイッチ「CPS-1616」の2製品。
2製品ともにSerial RapidIO 2.1規格をサポートし、同社のCPS(Central Packet Switch)および、2009年のTundra Semiconductor買収で獲得した技術が活用されている。
これによりデータ転送速度を従来品比で倍増となる最大20Gbpsとしたほか、消費電力を40%削減、カットスルー・モードでレイテンシを100nsに改善することに成功した。
また、2製品ともにDSPやマイクロプロセッサ、ASICなどで使われている同社のSerial RapidIO Gen2 IPとの相互接続性を確保している。同IPは、Texas Instruments(TI)の次世代DSPなどですでに活用されているという。
さらに同スイッチ製品群は、 「IDT Serial RapidIO System Modelingツール」を用いることでネットワーク・アーキテクチャの最適化を図ることができ、 Serial RapidIO Linuxのオープンソース・サポート、RapidFET JTAG Edition Softwareによるスイッチのコンフィグレーションを実行することができるようになっている。
なお、CPS-1848は29mm×x29mmのFCBGAパッケージとしてすでに提供中で、ボリューム出荷時の価格は99ドル。一方のCPS-1616も21mm×21mmのFCBGAパッケージとして提供中で、ボリューム出荷時の価格は49ドルとなっている。