Actelは、同社のインテリジェント・ミックスド・シグナルFPGA「SmartFusion」用の電力管理(ミックスド・シグナル・パワー・マネージャ:MPM)ソリューションを発表した。
同ソリューションは、電源シーケンスとトリミング要件を入力するためのグラフィカル・コンフィギュレータを備えたリファレンス・デザインが含まれており、このリファレンス・デザインは、SmartFusionデバイスの機能を最大限に利用することが可能で、SmartFusion評価キット「A2F-EVAL-KIT」またはSmartFusion開発キット「A2F-DEV-KIT」のいずれかで使用可能なMPMドーター・カードをターゲットとしている。これにより、組み込み設計に電源レール管理を統合することが可能となる。
同ソリューションは、コンフィギュレーションGUIを使用して簡単に電力管理を構成することが可能。これにより、システム設計者は、手間をかけずに、インテリジェントな電力管理を最大100MHz駆動のARM Cortex-M3ベースの組み込み設計に統合して構成することができるようになり、FPGAファブリックにプログラムされた回路を変更することなく、電力管理のしきい値の設定、電圧トリミングの設定、シーケンス機能の更新が可能となる。
また、PWMを使用した閉ループ電圧トリミングをサポートする8レールを使用して、最大32の独立した電源レギュレータ(レール)の電源投入時のシーケンス、管理、および電源オフのシーケンスのデモを行うことが可能。さらに、レギュレータ・チャネルあたり5つのユーザー設定可能フラグ、指数減少フィルタリング、およびシングル・レベルの組み合わせロジック(combinatorial logic)を使用した最大32のデジタル・トリガ出力についてもデモを行うことが可能だ。これにより、対応するオフチップの32のデジタル入力で内部ステートの組み合わせを可能にし、システムレベルの複雑なステート信号を構築することができるようになる。
加えて、JTAGを介したスタンドアロンPC GUIまたは直接I2C(レジスタへのpeek/poke)から電力管理機能のリコンフィギュレーションが実行可能なほか、包括的な評価を行うために、電力管理機能をハードウェア内に実装しており、すぐに活用してハードウェア内での検証が可能となっている。