日本電気(以下、NEC)と三洋電機、シーエスアイ(以下、CSI)の3社は6月25日、「地域医療連携ソリューション」事業で協業すると発表した。

今回発表された協業は、すでにNECとCSIが進めている「地域医療連携ソリューション」事業について新たに三洋電機が参画するというもの。

NECとCSIは地域の中核病院や専門病院、療養型病院における診療情報共有ソリューションを提供しているが、これに診療所向け電子カルテシステムで国内トップシェアとされる三洋電機が加わることで、診療所における診療情報の公開や共有も低コストで実現できるようになるという。

「地域医療連携ソリューション」は、電子カルテシステムと地域医療連携ネットワークシステム「ID-Link」、診療情報公開用サーバ(電子カルテシステムを「ID-Link」に接続し、診療情報を公開するために必要とされる機能をあらかじめ搭載した専用サーバ)の3つで構成され、大規模病院向けの電子カルテシステムはNEC(「MegaOakHR」)、中小規模病院向けはCSI(「MI・RA・Isシリーズ」)、診療所向けは三洋電機(「Medicom-DP/X、Medicom-HR」)が提供することになる。

今回の協業に際してNECは「ID-Link」の診療所向け価格改訂を実施。2010年10月から「ID-Linkサービス・単体プラン」の月額利用料 2,980円、「ID-Linkサービス・オンデマンドVPNセットプラン」の月額利用料 3,690円といった新価格が適用されることになる(価格はいずれも税別)。

地域医療連携ソリューション 3社協業イメージ