シマンテックは6月23日、スケールアウト型NASソフトウェア「Symantec FileStore」を発表。同製品における富士通との協業を強化し、富士通のサーバ、ストレージ製品に搭載する形で7月26日より出荷を開始する。
同ソフトウェア製品は欧米市場ではすでに展開が開始されているほか、中国の大手ECサイト「タオバオ」でも採用されているという。
海外では他のハードウェアベンダー製品との組み合わせで提供が開始されているが、今後は富士通のサーバ製品「PRIMERGY RX300 S6」とストレージ製品「ETERNUS DX」シリーズ(DX60/80/90、DX400シリーズ)との組み合わせによるソリューションが日本のみならずグローバルに展開されることになる。
「Symantec FileStore」はコンシューマ向けのWebサービスを提供する事業者が主なターゲットとされており、オンラインで16ノードまで拡張できるほか、1クラスタ構成で最大2PB(ペタバイト)までのストレージ容量に対応する。また、FC-SANやSAS、iSCSI、SCSIインタフェースもサポートし、「NAS」としての接続性も確保している。
同製品の核となる技術要素は、同社が買収したベリタスの「Veritas Cluster File System」(共有ファイルシステム)と「Veritas Cluster Volume Manager」(オンラインストレージ管理)、「Veritas Cluster Server」(信頼性の高いフェイルオーバー)の3つ。これにシマンテックの「Symantec NetBackup」と「Symantec Endpoint Protection」が統合されたのが「Symantec FileStore」となる。
なお、同製品の最小構成価格(「Symantec FileStore Standard Edition」2ノード(CPU)ファイルサーバ用の基本ライセンス)は126万7800円となっている。