アイ・ティ・アール(ITR)は6月23日、国内のメール誤送信防止市場(「メール・フィルタリング」「アンチスパム」「メール・アーカイブ」「メール誤送信防止」の4つの分野と「メッセージ総合セキュリティ製品」を加えた5つの市場)を対象にした2009年度の調査結果を発表した。

同調査によると、国内のメール誤送信防止市場の出荷金額は前年比で20.7%増となり、「出荷金額は3億5000万円と市場規模はまだ小さいものの、大きな伸びを示している」とされている。

ベンダー別のシェアは以下の通り。

国内メール誤送信防止市場ベンダーシェア(2009年度・出荷金額ベース)

1位 NTTソフトウェア 48.6%
2位 オレンジソフト 7.1%
3位 トランスウエア 5.7%
4位 CSKWinテクノロジ 5.7%
その他 32.9%

同社は同市場について「2010年度は前年比約49%増と大きく拡大する」と見込んでおり、参入ベンダーの増加によるシェア争いの激化を予測している。また、この市場の今後について「Google Gmailのようなセキュリティ機能を包含したクラウド・ベースの電子メール・サービスと常に比較されていくことになる」という見解を示している。

なお、同調査は国内41社のベンダー製品を対象に実施された。