大和ハウス工業は6月23日、家庭用リチウムイオン蓄電池付き住宅展示場の実証実験を、同社の住宅展示場2ヵ所(埼玉県春日部市、愛知県名古屋市)にて7月10日より開始すると発表した。

この取り組みは同社の「Smart xevo Eco Project」の第1弾として位置付けられており、2020年までにCO2排出量と光熱費をゼロにする「エネルギー自給住宅」への進化を目指すものとされている。

同社は2006年9月から独自の断熱外壁や環境負荷低減住宅の開発を行ってきたが、今回新たに同社独自のICT技術(「D-HEMS」)と、太陽電池とエリーパワー社製の蓄電技術を組み合わせた実証実験を開始。エネルギーの"見える化"を図るとともに、全館LED照明を採用した住宅の提案などを行う。

同社によると、この取り組みによって「新省エネ基準による一般住宅と比べてCO2を65%削減、光熱費を102%削減することができる」という。

エリーパワー社製 家庭用リチウムイオン蓄電池

「D-HEMS」の電力利用モード切り替え画面

ソフトウェアツール「住宅API」により、スマートフォンなどから異なる家電メーカー製品の制御も可能になる