三菱電機は6月23日、国内向け公共・産業用の太陽電池モジュールとして、モジュールサイズの大型化により、出力230Wを実現した「大出力無鉛はんだ太陽電池モジュール(形名:PV-MGJ230AAF)」を開発、2010年10月15日より発売を開始することを発表した。
同モジュールは、モジュールサイズの大型化により、モジュール1枚あたりに用いられるセル枚数を従来の50枚より60枚に増量、出力の向上を図った。これにより従来比約17%少ないモジュール枚数でシステムの構築が可能となる。
左が従来品「PV-MG190HX」(セル枚数50枚で1657mm×858mm×46mmのモジュールサイズ)。左が新製品「PV-MGJ230AAF」(セル枚数60枚で1658mm×994mm×46mmのモジュールサイズ) |
また、耐候性、耐湿性、密封性が高い3層構造バックフィルムや耐蝕性めっきを施したフレーム、ネジ類の採用により、塩害地域(直接塩水がかかる重塩害地域を除く)でも専用のモジュールや架台などを必要とせず、標準品のままの設置が可能。さらに、モジュール背面に装着したプロテクションバーにより積雪1.5m以下の多雪地域への設置が可能となっている。
モジュールの変換効率は14.0%、公称最大出力230W、公称最大動作電圧30.2V、公称最大動作電流7.62Aで、開放電圧36.6V、質量20kgとなっており、価格は案件により個別見積もりとしている。