日立製作所は6月22日、クラウド・ソリューション「Harmonious Cloud」に、プライベートクラウドの導入の迅速化を図るため、サーバ・ネットワーク・ストレージ・ソフトウェア・導入サービスなどをセットにしたパッケージ「Harmonious Cloud Packaged Platform」をラインアップに追加し、6月30日から提供開始すると発表した。

同社は昨年10月に「プライベートクラウドソリューション」をメニュー化し、計画立案、設計・構築、運用・保守を支援してきた。その中で、、短期でプライベートクラウドを導入したいというユーザーニーズが出てきたという。

Harmonious Cloud Packaged Platformは、典型的な構成のプライベートクラウドの導入を迅速化するため、システム検証済みのサーバやネットワーク、ストレージなどのハードウェア、運用管理関連のソフトウェア製品群、ユーザーのニーズに応じた仮想化機構、それらを導入するサービスを組み合わせたもの。

Harmonious Cloud Packaged Platform」のシステム構成

通常のプライベートクラウドでは詳細設計や検証などの導入前の準備に数ヵ月かかる。これに対し、同パッケージは構成が決まったプライベートクラウドのパッケージとして提供するため、約3週間程度に短縮することも可能。また、ハードウェアの設定、ソフトウェアのインストール・設定が完了しているため、搬入当日から利用することもできる。

標準価格は2,377万円からとなっているほか、オプションとして、稼働監視が104万円から、リソース監視が134万円から、自動運用が163万円から、バックアップが610万円から提供される(いずれも税込価格)。