CompTIAとインターネット・ラーニングアカデミー(以下、ILA)は6月21日、IT業界を将来にわたって支える人材の効率的な輩出を目的にパートナーシップを締結したことを発表した。このパートナーシップにより、ILAの会員校においてCompTIA認定プログラムのトレーニング、教材の提供、トレーナー研修の提供、アカデミック価格の適用などが実施されることになる。

CompTIAは米国イリノイ州に本部を置く非営利のIT業界団体。IT業界に就く人材の育成支援を目的に、IT技術の標準化や各業務の実務能力基準の認定活動などを行っており、欧米、日本を含めグローバルで14カ所に拠点をもつ。現在、「CompTIA A+」「CompTIA Network+」「CompTIA Security+」など11分野の認定資格と3種類のStrata認定プログラムを実施している。

今回の提携で注目されるのは、「CompTIA Strata IT Fundamentals」「CompTIA Strata IT for Sales」の2試験がILAの会員校で実施されること。IT関連業界の現場が求める必須スキルを評価する両試験を、社会に人材を輩出する大学や専門学校で実施できるようになることから、「今後ILAの会員校と企業を繋ぐ役割を果たし、現場から価値ある戦力として、評価される」(CompTIA日本支局 シニアコンサルタント 板見谷剛史氏)としている。今後はILA会員校でのカリキュラム開発、夏期講習の実施などにも積極的に支援を進めていく予定。