さくらインターネットは6月21日、北海道石狩市に国内最大級となる郊外型大規模データセンター「さくらインターネット 石狩データセンター(仮)」を建設すると発表した。

今回同社が発表したデータセンターの敷地面積は5万1448平方メートルで東京ドームの約1.1倍とされ、建築面積は3850平方メートルとなる。

建物の構造は地上2階建て(鉄骨造)で、延床面積は1棟あたり6325平方メートル(最大で8棟まで増築可能)。1棟あたりの収容可能ラック数は500ラックで、1台のラックには同社オリジナルサーバを160台搭載可能だという。さらに、同データセンターは、同社が「今後普及が予想される」とするコンテナ型データセンターへの対応も可能な設計とされている。

同データセンターは北海道の低温外気を活用した外気冷房を全面的に導入。これによりPUE(電力使用効率: Power Usage Effectiveness)1.11や環境負荷の低減を実現する。また、施設内には温湿度条件を緩和した実験区画も用意。このエリアでは空調ファンも停止することでさらなるPUEの向上(PUE1.0X)を目指す。

なお同データセンターの設計施工は大成建設が担当し、竣工時期は2011年秋となる予定。

「さくらインターネット 石狩データセンター(仮)」外観図

「さくらインターネット 石狩データセンター(仮)」全体図