東京 表参道で開かれていた期間限定ギャラリー「station 5」にて、「クスール」主催のセミナー「寺子屋クスール CS5で作る文学・音楽・科学アプリ大集合!」が開催された。クスールとは、代表取締役兼塾長・松村慎氏を中心に活動中の企業。主な活動内容は、Webの制作やFlashの技術向上を目的とした学校の運営。今回のセミナーでは、アート、プログラム、音楽と分野の異なるクリエイターたちが「Flash CS5」を使って制作したユニークなコンテンツが紹介された。
「Flash」を使ってクレイパペットをアニメーションさせる
Webデザイナー兼パペットアーティスト はやかわりか氏は、クレイパペットを使ったアニメーションの作り方を紹介。自身のホームページは、クレイパペットがFlashでアニメーションする。制作当初は撮影した写真を1枚ずつ描き換えて動作させる手法を考えていたが、実際に作ってみると動きが重かった。そこで、アニメーションさせるのは矩形で区切った一部だけにし、Flashデータを軽くすることにした。はやかわ氏は「矩形で切り抜いた部分にズレが発生するかと思ったが、やってみたらうまくいった」と語った。
この他に、仲間と共同で進めている自主制作クレイアニメ『Oops! ricamon』や、クスールと共同で行なっているプロジェクト『茶柱さん』も紹介。茶柱さんは、クレイパペットのかわいい茶柱が運勢を占ってくれるというコンテンツ。クレイパペット制作は、はやかわ氏で、Flashはクスールの松村氏が制作を担当しているとのこと。松村氏は、「『Flash CS5』では文字の配置が楽になった。これを使えば思い通りに文字をレイアウトできる」とコメントした。なお、このアプリは鋭意制作中で、どのような形で公開するかは模索中とのこと。
ricamonがモトクロス国際A級ライダーを目指す物語『Oops! ricamon』は、YouTubeの『onigiriparadise』さんのチャンネルで観られる |
毛糸やビーズなど、身の回りにある素材を使って作成したPVの制作風景も公開。使用したツールは「Premiere Pro」や「After Effects」など |
レポート後編では、オブジェクトに重力の働きを考慮した動きをつける、ActionScript 3.0のプログラミングテクニックや、音声解析機能を活用したアプリなどを紹介する。
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