東京 表参道で開かれていた期間限定ギャラリー「station 5」にて、「クスール」主催のセミナー「寺子屋クスール CS5で作る文学・音楽・科学アプリ大集合!」が開催された。セミナーでは、Flashを駆使したクレイアニメーションの紹介に続いて、ActionScript 3.0のユニークなプログラミングテクニックや、音に合わせて動くFlashコンテンツなどが紹介された。
「Flash Lite 4.0」でオブジェクトをリアルに動かす
続いてはActionScript 3.0を使った、オブジェクトに重力の働きを考慮した動きをつけるプログラミングテクニックの紹介。Flashをサポートするアンドロイド携帯向けの講義だ。登壇者はクスールのクリエイティブディレクター/教頭 尾﨑俊介氏と、ツムジテクノロジーのクリエイター 原央樹氏。両氏は、まず、物体が地面に到達したときの跳ね返り処理方法を紹介。デモに使われたのは、画面内でいくつかのボールが重力で落下するというプログラム。制作には「Flash CS5」が使用されていて、デバッグに「Device Central CS5」が使用されているとのこと。PCの画面内でアンドロイド端末を擬似的に振って、加速度によってどのような動きをするのかを検証できる。また、これを使えばマルチタッチの反応も確認できるため、ピンチアウトで拡大させる処理も実機を使わずにテスト可能だ。
音楽に合わせて自動的に動くFlashコンテンツ
最後に紹介されたのは、音に合わせて動くFlashコンテンツを作る方法。会場にはミュージシャンのMY PAL FOOT FOOTが登場し、ライブ演奏を行なった。楽器から音が出ると、イラストレーター/漫画家の「2g(にぐらむ)氏」が描いたイラストがスクリーン上で激しく動く。なにも説明されなければ事前に組まれたFlashアニメーションが動いているだけのように見えるが、公開されたプログラムは音に合わせて動きが変化するように組まれている。
Flashプログラムを作ったクスールの大西拓人氏は、「『Flash Player 10.1』と『Air 2.0』は、マイクの音を解析する機能がついた。これを使えば、このようなコンテンツが作れる」と、作成方法を解説。大西氏は活用例のひとつとして、クラブのVJを挙げた。「流れている音に合わせてさまざまな映像を送出するプログラムを組めば、VJ本人がフロアーで踊っていても、Flashが勝手に映像を切り替えてくれます」と語った。
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