雑誌+DESIGNING、雑誌Web Designing、マイコミジャーナルの3媒体が、様々なジャンルのクリエイターたちを100人連続で紹介していく新企画。第26回は、オープンソースの汎用CMS「SOY CMS」を手がけるエンジニア/ソフトウェアプロデューサー・古荘貴司が登場。

古荘貴司プロフィール

日本情報化農業研究所 代表取締役。京都大学大学院情報学研究科システム科学専攻修士課程修了。大学院在学中には行動心理学を研究。大学院修了直後の2005年、日本情報化農業研究所を設立、代表取締役就任。2008年2月、オープンソース汎用CMS「SOY CMS」を公開する。大韓民国政府知識経済部主催の「Open Source Software Challenge 2009」金賞受賞(International Division)。オフィシャルブログはこちら。

Q&A

――この仕事に就こうと思った年齢ときっかけは?

古荘貴司(以下、古荘)「26歳のとき、ニート生活から抜け出すために、とりあえず会社を作ったのがきっかけです。その後は成り行きで今に至っています」

――これまでで一番思い入れのある仕事は?その理由や思い出を教えてください。

古荘『SOY CMS』ですね。初めての自社製品として公開したプロジェクトで、リリース以前と以後とで、すべてがガラっと変わりました。SOY CMSがなかったら、今お付き合いいただいているWeb業界の方々との出会いもなかったんじゃないかと思います。人生の転機といっても過言じゃないです」

SOY CMS
CL:自社プロジェクト
P、PM:古荘貴司(日本情報化農業研究所)

――この仕事を辞めようと思ったことはありますか?また、そのきっかけは何ですか?

古荘「まったくありません」

――これから取り組んでみたいこと、関わってみたい仕事は何ですか?

古荘「SOY CMSを開発した理由である『Webシステム開発プロジェクトの業務フローの改善』、つまり『ユーザーインタフェース中心開発』というアイデアを世の中に広げていきたいです。あとはWebサービスですね」


――愛用している、思い入れのある道具や本、ものを教えてください。

古荘「『PENTAX SV』。高校生のとき父からもらったカメラ。今ではデジタルに負けてあまり使えていないのですが、最初に写真の撮りかたを教えてくれた大事な機材です」

古荘氏が愛用しているカメラ「PENTAX SV」


――尊敬している人を教えてください。
古荘「今一緒にいろいろさせていただいている方は皆さんがそうですが、あえて一人挙げるなら彼女でしょうか」

――アイデアを練る場所、時間などを教えてください。

古荘「24時間いつでもどこでも。ただ、いつも割と調子がいいのは、夜に家で寝る直前です」

――1カ月で仕事をしない日は何日ありますか?

古荘「基本的にないです。でも、ずっと仕事!というよりは、そもそも仕事は好きなことをやってるだけという感じなので、仕事してる日がないというほうが気分的には正しいかもしれません」

――理想的なオフの過ごし方は?

古荘「ゆっくり海外旅行に行きたいです。でも単に旅行じゃなくて、現地のSOY CMSのオープンソースコミュニティを作って周りたいです。それで世界を周り続けられたら」

――趣味やコレクションなど、いま、個人的にハマっていることを教えてください。

古荘「ここ数年は、移動中はいつも歴史の本を読んでいます。お勧めは、田川建三著『イエスという男』」

――お酒を飲みますか?週何日、どのくらいの量を飲みますか?

古荘「お酒は好きです。多い週で4日くらい飲んでるかもしれません。弱いので、量は少しですけど」

――同業でよく飲みにいく、食事をする人は誰ですか?

古荘「特にこの人、というのはないです。いろんな人と行きます。飲みに行くときは誘ってください」

作品紹介

左:京都らーめんマップ
CL:自社プロジェクト/P:古荘貴司(日本情報化農業研究所)
右:オープンソース汎用ECシステム「SOY Shop」
P,D:古荘貴司(日本情報化農業研究所)