オープンソースの人気CMSであるWordPressの最新版『WordPress 3.0 "Thelonious"(セロニアス)』(英語版)が17日(現地時間)にリリースされた。現在WordPress.orgのダウンロードページから入手できる。メジャーアップデートでの改良点は多岐にわたるが、中でも最も大きいのはWordPress MU(Multi-User)のWordPressへの統合だ。これにより、1つのWordPressシステムで複数サイトの管理(いわゆるマルチテナント)が可能となる。

WordPress 3.0での改良点の数々は、Matt Mullenweg氏がブログへの投稿で簡単にまとめている。まず、これまで非常にシンプルだったWordPressのデフォルトのテーマが変更され、"Twenty Ten"と呼ばれる形式のものに変更されている。またテーマ作成用のAPIもいくつか追加されており、テキストファイル編集なしでのメニュー改変や投稿形式のカスタマイズ、カスタマイズ可能なグルーピング機能など、カスタマイズ関連の機能が豊富に取り揃えられている点が特徴となっている。前述のMU機能の統合のほか、シングルクリックによるプラグインの同時アップデート機能など、管理機能も大幅強化されている。


動作要件はWebサーバが動作する環境に、PHP 4.3以上、MySQL 4.1.2以上のインストールが必要となっている。WordPress本体のインストール方法については同サイトに記述された解説書を参照のこと。なお、既存のWordPressユーザーはダッシュボードからの直でのアップデートも可能になっている。