NECは6月17日、CA Technologiesとアプリケーション性能管理ソフト分野おいて協業を強化すると発表した。

これにより、NECはCAのアプリケーション性能管理ソフトウェア「CA Wily Introscope」を、同社のシステム性能分析ソフトウェア「WebSAM Invariant Analyzer」とリアルタイムに連携させ、新たに「性能ボトルネック分析ソリューション」として提供する。

左から、「CA Wily Introscope」と「WebSAM Invariant Analyzer」の画面

今回の協業強化には、NECがクラウドコンピューティングのアプリケーション性能管理に対するニーズの高まり、ミッションクリティカルシステムに対するサポート強化のニーズを受け、アプリケーション性能管理ソフトのOEMを検討してきたことがある。

新ソリューションは、Webアプリケーションのレスポンス低下などの検知から、原因となるITインフラの特定、通常はブラックボックス化されているJava EEアプリケーション内部の性能情報の可視化・分析・原因箇所の絞込みまでを、両社製品を連携させて自動化する。

具体的には、CA Wily Introscopeで収集したJ2EEアプリケーションに関する性能情報を、NECの分析技術を搭載するWebSAM Invariant Analyzerを用いて煩雑な設定をすることなくリアルタイムに分析し、平常時の挙動との違いからサイレント障害(エラーメッセージとして現れない性能劣化)を自動的に検知する。

同ソリューションの希望小売価格は911万7,600円(税別)からで、出荷開始は7月からを予定している。