NECは6月16日、中近東・アフリカ地域における事業体制を強化するため、6月11日付でトルコ・イスタンブールに「NEC Telecommunication & Information Technology」を設立したことを発表した。新会社はEMEA地域(欧州、ロシアCIS、中東、アフリカ)を統括するNECヨーロッパの傘下で中近東・アフリカ市場向けの事業を推進する。

今回、イスタンブール駐在員事務所の営業機能を拡大・販売法人化することで、同国におけるノウハウや過去の実績を生かしながら、現地営業と技術部隊が一体となったビジネス体制を構築していく。

ワイヤレス分野において、ハードウェア機器に加え、製品・サービスのカスタマイズ、独自のツール開発によるエンジニアリングサービス、保守・サポート業務などのノンハードビジネスなどを、トルコほか中近東・アフリカ市場に提供していく。

さらに、指紋照合システムなどを活用したセキュリテイーソリューション分野、クラウドサービスなどのIT分野、フェムトセルなどのブロードバンドワイヤレス分野についても、現地化推進による事業拡大が計画されている。