STMicroelectronicsは、熱保護などの機能を携帯型機器に提供する小型デジタル温度センサ(DTS)「STT751」を発表した。すでに提供を開始しており、単価は1000個以上購入時で約0.22ドルとなっている。

小型デジタル温度センサ(DTS)「STT751」

同製品は、2mm×2mmの小型パッケージを採用しており、50μAの動作電流と3μAの待機電流のほか、バッテリ駆動機器に最適なワンショット・モードを備えている。ワンショット動作により、センサは長時間にわたりスリープ状態になり、システムからトリガされた瞬間、読み取りのために起動することが可能となる。

精度は1℃未満で、温度データを業界標準のシステム管理バス(SMBus)インタフェースを介して通信する。そのため、SSD、大型画面のバックライト、高機能バッテリ、サーバ、ルータ、通信およびインターネット・インフラ、電子書籍などの各種機器におけるセンサ設計を簡略化することが可能だ。

変換時間は10ビット分解能で21ms(代表値)で、10種類の変換速度と4種類の分解能(9/10/11/12ビット)にプログラムすることが可能なほか、変換回数は1秒間で0.0625~32回となっている。