東京エレクトロン デバイス(TED)は6月14日、XilinxのFPGA「Virtex-6」を搭載したLSI開発評価プラットフォーム「TB-6V-LX760-LSI」を同社のinreviumブランドとして販売することを発表した。即日受注を開始、出荷は2010年6月下旬より順次開始される予定。
同プラットフォームは、SoCに向けた最大規模、高速内部ロジック、広帯域インタフェースなどの性能を備えたFPGA「Virtex-6 LX760」を搭載。これにより、低消費電力で、高バンド幅と性能の達成が可能になるほか、高速メモリ(DDR3 SDRAM 1066Mbps)やUSBインタフェースを標準装備し、DDRメモリコントローラとPHYの標準インタフェースであるDDR PHY Interface(DFI)にも対応、次世代高画質エンジンや映像・通信制御エンジン向け製品の中枢を担うLSI開発に対応可能となっている。
同製品は、Xilinxが提唱する「ターゲット デザイン プラットフォーム(TDP)」のコンセプトに沿ってTEDが開発したドメインプラットフォームの1つ。FPGAメザニンカード(FMC)コネクタを10個搭載しているため、TEDが提供しているLVDSインタフェースカード、ピンヘッダ変換カード、およびイーサネットインタフェースカードなどの各種FMCカードと組み合わせることができ、さまざまなインタフェースへの柔軟な対応が可能だ。
また、同拡張I/Oを使って複数のボードをスタックすることで、より大規模な開発を実現させカスタマのSoC開発期間を短縮することも可能だ。
さらに付属のリファレンスデザインを併せて使用することにより、FPGA設計やアプリケーションソフトにかかる開発工数を低減でき、最終製品の早期市場投入を可能にすることも可能。
なお、今後はUSB3.0などさまざまなインタフェースに対応したドーターカードを順次リリースする予定となっている。