ビーブレイクシステムズは6月10日、システム業界における景気動向をまとめたレポートを発表した。同社は自社で手がけたシステム案件などをもとに現場の目線で分析したシステム業界の景気動向を定期的に発信している。

同社によると、証券会社などにおいて、株取引や外国為替証拠金取引に関するシステムでスマートフォン対応へのニーズが高く見られるという。特に株取引は広いターゲットから支持されており、すでにiPhoneに対応しているシステムもあるが、今後はAndroidへの対応が検討されているようだ。

iPhoneではバーチャルな外貨投資マネーゲームなどの構築が進んでおり、続いてAndroid対応へのニーズも増えるのではないかと同社では考えている。

また、エンジニアの価格については、4月以降の案件の増加に伴ってシステムエンジニア、プログラマの引き合いは増加傾向にあり、下げ止まりの傾向が見られるという。加えて、スマートフォン対応に向けた案件が増加しているため、iPhoneエンジニアとAndroidエンジニアが求められているが、Androidエンジニアのほうが数が少ないためよりニーズが高くなっている。

最近は、プロジェクトに参画していた下請会社のエンジニアが途中で離脱しなければならなくなった際、増員なしでや元請会社内の人員の割り当てによって対応するケースが見られるという。これより同社は、元請会社が昨今の不況を受けて、部署間を横断して人員管理を行うようになり、コスト管理や人員管理に全社をもって取り組むようになったと分析している。