モバイルプラットフォーム「Symbian」の開発を主導する非営利団体Symbian Foundationと中国Baidu(百度)は6月8日(現地時間)、モバイル検索で戦略的提携を発表した。Baiduの「Box Computing」のモバイル展開を共同で進める。
Box Computingは、Baiduの次世代検索エンジン構想で、ユーザーが求めている情報や画像をダイレクトに表示することを目指す。
提携の下、Symbianはモバイルプラットフォーム技術を、Baiduは検索技術をそれぞれ提供し、モバイルでのBox Computingの提供に向けて開発作業を加速する。Symbianは、ミドルウェアレベルでBaiduの技術を統合できるように技術を公開するという。サードパーティがアプリケーションやサービスにBox Computingを組み込めるようにし、端末ベンダーやオペレーター向けのソリューションも共同提供するという。
中国のモバイルインターネットユーザーは全体の6割以上を占めており、BaiduとSymbianはBox Computingを共同展開することで、インターネットへのアクセスや検索体験を改善するとしている。
同日、Symbian Foundationは、米Monotype Imagingより簡体字中国語フォント「MYuppy」の貢献を受けることも発表している。