Cypress Semiconductorは6月7日(米国時間)、同社のプログラマブルSoCアーキテクチャ「PSoC 5」向けの開発プラットフォームとしてスタータ・キット「PSoC 5 FirstTouch(CY8CKIT-014)」とPSoC CY8C55ファミリプロセッサモジュールキット「CY8CKIT-010」を発表した。また、併せて「CY8C55xxx」ファミリのサンプル出荷も開始したことも発表した。
PSoC 5は32ビットのARM Cortex-M3を搭載しているほか、サンプルレートが最大1Mspsである1台の20ビットΔΣA/Dコンバータ(ADC)と2台の12ビットSAR ADCなどを統合している。また、PSoC 5アーキテクチャには、標準およびカスタムのデジタル周辺を実装するためのPLDベースのユニバーサルデジタルブロックも含まれている。
同スタータキットは、設計者がPSoC 5アーキテクチャを知るためのもので、加速度計、サーミスタ、近接センシング、およびCapSenseを含む、キットのオンボードセンサを利用するソフトウェアとサンプルプロジェクトが含まれている。
キットは、28本の汎用入出力ピン、12ピンのワイヤレスモジュールヘッダ、およびSerial Wire Debugging(SWD)による開発が可能なほか、回路図ベースおよびテキストベースの入力を、デザインに"ドロップ"するだけの設定・テスト済みコンポーネントと結合する、デザイン環境「PSoC Creator IDE」も含んでいる。
一方のモジュールキットは、「PSoC開発キット(CY8CKIT-001)」と連係してあらゆるPSoC製品群に対応するもの。CY8CKIT-001キットには、メインのPSoC開発ボードとアーキテクチャ別の3つのプロセッサモジュールボード(PSoC 1、PSoC 3、およびPSoC 5デバイス)が含まれているほか、MiniProg3デバッグおよび評価デバイス、プロトタイピングケーブルキット、USBケーブル、12V AC電源アダプタ、PSoC Creatorソフトウェア、およびPSoC Designerソフトウェアも付属しているほか、サンプルプロジェクトも提供されている。
いずれのキットもすでに提供を開始しており、スタータ・キットは49ドル、モジュールキットは65ドルとなっているほか開発キットは249ドルとなっている。