Cypress Semiconductorは、、ハイエンドのマシンビジョン市場を対象とする25メガピクセルの高感度高速CMOSイメージセンサ「VITA 25K」を発表した。同製品は、すでにサンプル出荷を開始しており、量産開始は2011年上半期に予定している。

25メガピクセルの高感度高速CMOSイメージセンサ「VITA 25K」

同センサの有効ピクセル数は5120×5120、ピクセルサイズは4.5μm×4.5μmで、32個の10ビットデジタル低電圧差動信号伝達(LVDS)出力を備え、低電力、低ノイズで画像データを転送することが可能。それぞれのチャネルは620Mbpsで動作し、最大解像度53fpsのフレームレートで歪みのない画像と高い読み出し速度を得ることができる。

35mm光学フォーマットのモノクロまたはカラーデジタル画像を出力、パイプライン方式のグローバルシャッタ機能によって読み出し中の露光が可能になり、動きによってぼやけることが少なくなるほか、相関二重サンプリング法(CDS)による回転シャッタモードでも動作するため、ノイズが低減され、ダイナミックレンジの拡大が可能だ。また、ユーザは、関心のある個々の領域を最大32個までプログラムし、センサから得られる画像の範囲内をより詳細に見ることができるようになっている。

さらに、32個のLVDS出力の各チャネルに対して、プログラマブルオフセットおよびゲイン増幅器がイメージセンサと一体化されており、ユーザは、ウィンドウ化モードまたはサブサンプル読み出しモードを備えたセンサでより高いフレームレートを実現でき、SPIインタフェースを通してセンサの設定をプログラムすることができるほか、オンボードシーケンサが、すべての内部露出と読み出しタイミングを生成。

このほか、拡張された光学的ダイナミックレンジに対して複数のスロープ設定が可能になっており、これによって、画面の明るい領域が飽和することなく、画像の影になった領域に良好なコントラストを保つことが可能なほか、デジタル出力用10ビットオンチップA/Dコンバータ(ADC)とオンチップタイミング制御を搭載したことにより、アプリケーション開発の容易化を実現している。