STMicroelectronicsは、アナログ入力のD級オーディオ・アンプ(2×100W)「TDA7498」の量産を開始したことを発表した。

アナログ入力のD級オーディオ・アンプ(2×100W)「TDA7498

同製品は、Blu-ray/DVDプレーヤ、ホーム・シアター、アクティブ・スピーカ、ドッキング・ステーションなど、性能が重視される機器を対象にしており、同社第6世代のBCD(バイポーラ・CMOS・DMOS)MOSプロセス「BCD6Sプロセス」を採用。パッケージサイズは10.3mm×7.5mmで、供給電圧範囲は10~39V、動作効率最大90%を達成しているほか、10% THD+N(6Ωスピーカ負荷へのフルパワー、Vcc=36V)、ミュート制限時にポップノイズなし、4つのゲイン設定(25.6/31.6/35.1/37.6dB)から選択可能などの仕様となっている。

また、2009年9月に発表されたTDA7492(2×50W)や、量産中のTDA7498L(2×80W)およびTDA7498MV(100Wモノラル)とピン互換性を確保。これによりスケーラブルな製品設計が可能となり、新型モデルの開発コストと製品化までの期間最適化が可能となる。

さらに、マルチ・チャネル・アプリケーションの開発を簡略化するため、外部的に同期することも可能。これにより外付け部品数の低減が可能となり、チャネル間の干渉を回避することができるようになる。