カネカは6月4日、大韓民国(韓国)の成均館大学校(SKKU)の産学連携組織である産学協力団と、2010年6月1日から新規電子材料に関する共同研究を開始したことを発表した。
これにより、同大水原キャンパスにインキュベーションセンターを設置、カネカより研究資金の拠出と研究者の派遣、SKKUからは施設および研究者の提供を行う形で共同研究が推進されることとなる。
また、同センター内にオープンラボ(開放型研究施設)を合わせて設置。新規電子材料の製品化およびデバイス化などの実験ラボとして活用し、韓国ユーザーへの同社の技術サービス拠点とする計画。
同社では、今後SKKUが持つエレクトロニクスデバイスの技術と、自社の材料開発に関する独自技術を組み合わせることで、重点戦略分野である「環境・エネルギー」「情報通信」の分野での事業拡大を図りたいとしており、同センターの活用によりアジア市場の事業展開を加速するつもりとしている。
なお、共同研究の主な内容としては以下のとおり。
- 研究内容:高性能ガスバリアフィルム、フレキシブル発光デバイス、新規蓄電デバイスなど
- 場所:成均館大学内インキュベーションセンター
- 共同研究期間:2010年6月1日より5年間
- 研究人員:SKKUからセンター長ほか教授5名、カネカ先端材料開発研究所より数名が参加予定