UbuntuリリースチームのColin Watson氏は6月3日(英国夏時間)、10月に正式リリース予定のUbutunの次バージョン「Ubuntu 10.10(開発コード"Maverick Meerkat")」のアルファ第1版を公開した。派生バージョンのKubuntu、Xubuntuなども同じくリリースされている。

Ubuntu 10.10 Alpha 1は、Linuxカーネルに2.6.34、GNOMEに2.31をそれぞれ採用し、10.04からのアップデートが図られている。また、KDEには4.5 beta 1、Qtには4.7 betaと最新ベータ版が採用されている。

半年に一度、必ずリリースされるUbuntuにとって、ここ最近の懸念事項はデフォルトデスクトップ環境のGNOMEがいつGNOME 3にアップデートされるかだ。とくに新ウィンドウマネージャのGNOME Shellは、Ubuntuのユーザインタフェースを大きく変えることになるだけに関心の高い話題だが、UbuntuリーダーのMark Shuttleworth氏は「Maverick(Ubuntu 10.10)にGNOME Shellが採用されることはない」と明言している。現在のところ、GNOME 3のリリースは今年9月になると見られており、10月リリースのGNOME 10.10に搭載するには時間が足りなすぎるという見方が支配的だ。したがってGNOME 3/GNOME ShellがUbuntuに搭載されるのは早くても来年4月リリースのUbuntu 11.04となりそうだ。