Panda Securityは6月3日、無償のクラウド型アンチマルウェアサービス「Panda Cloud Antivirus」の最新版と同製品に機能を追加した有償版「Panda Cloud Antivirus Pro」を発表した。

Panda Cloud Antivirusは、ローカルのPCではなく、クラウドにおいて数百万のマルウェアサン プルを自動で収集し処理を行う独自技術のコレクティブインテリジェンスを用いてPCを保護する。そのため、PCのパフォーマンスに対する負荷がない。メモリ使用量も、従来のシグネチャファイルベースによるアンチウイルス製品が平均60MBであるのに対し、同サービスは15MBとなっている。

今回のアップデートで、ユーザーのニーズやシステム要件に合わせて振る舞いブロックや分析といった特定の機能のカスタマイズが可能になったほか、新種のマルウェアやターゲット攻撃に対する瞬時のプロテクションが提供されるようになった。

また、Panda Cloud Antivirus Proには、自動的かつ透過型のアップグレード機能、USB・ハードドライブの自動ワクチン機能、ダイナミック振る舞い分析が追加されている。ダイナミック振る舞い分析は、実行のプロセスを分析してあらゆる悪意のあるイベントをブロックすることで保 護を強化する。同版では、オンラインフォーラムにおいて多言語サポートも提供される。

Panda Cloud AntivirusとPanda Cloud Antivirus Proはいずれも専用サイトからダウンロードすることができ、今回、日本語版も用意された。有償版の価格は、1年契約で2,995円、2年契約で5,095円、3年契約で6,595円となっている。

Panda Cloud Antivirusの画面