STMicroelectronicsは、モーション・センサの製品ポートフォリオを拡充するデジタル出力の3軸加速度センサ 「LIS3DH」を発表した。量産は2010年第3四半期に開始する予定で、単価は大量購入時に約0.85ドルとしている。
LIS3DHはパッケージサイズ3mm×3mm×1mmで、最小動作消費電流2μAを実現、消費電力は現在市場で入手可能な同等のセンサと比べて最大で90%以上の低減が可能となっている。また、選択可能な全加速度検出範囲(±2g/±4g/±8g/±16g)にわたり、高い精度での出力を得ることが可能なほか、時間経過や温度変化に対する高安定性を実現している。
さらに、温度センサとA/Dコンバータ(3チャネル)を内蔵しており、アナログ出力タイプのジャイロ・センサなどとの接続を想定することが可能なほか、クリック/ダブル・クリック検知、4D/6D方向検知、省電力スリープ・モードからの自動起動など機能も搭載されている。省電力スリープ・モードでは、センサの出力を低速で読み出し、イベントが発生すると自動的に通常動作モードに移行することが可能だ。
その他、プログラマブルなFIFO(first-in first-out)メモリ・ブロックや、クリック/ダブル・クリック検知、モーション検知などの動作をトリガ信号として出力する2系統の独立した割り込み信号用端子も搭載している。
なお、同製品は、従来のLIS331ファミリのすべての加速度センサとピンおよびソフトウェア互換性を維持、このためカスタマは従来製品との置き換えが可能になると共に、アプリケーションの開発コストを抑えることが可能となっている。