米アドビ システムズは、Conde Nast社の協力のもと雑誌のデジタル版において優れた品質を実現する出版社向けの最新デジタル閲覧技術を発表。現在、AppStoreにて提供されている『WIRED』誌6月号のReaderアプリケーションは、同社のデジタル閲覧ソフトを用いて開発されている。
このたび、米アドビ システムズは、Conde Nast社の『WIRED』誌との協力のもとに開発した、雑誌のデジタル版における最新デジタル閲覧技術を発表。同技術を用いて開発された「WIRED Reader」では、インタラクティブな機能と、新たな手法のナビゲーションなどが可能で、読者は、動画コンテンツ、スライドショーや360度の立体コンテンツを閲覧したり、好みに合わせてデバイスを縦にしたり横にしても閲覧することができるようになっており、デジタルメディアのダイナミックな双方向性を、紙媒体に忠実なデザインとともに享受することができる。
WIRED Readerの様子はAdobe TVで閲覧できる。
同閲覧技術により、広告に関する新たなパラダイムが可能となっており、大手広告主企業はすでに、WIRED Readerの最新のインタラクティブ機能を使用し、訴求力の高いブランドキャンペーンを展開しているとのこと。
さらに、この最新のデジタル雑誌媒体を採用することで、各出版社は、広告商品を拡張することができ、また、新たな方法で読者に訴求、部数を拡大し、結果的に収益を拡大することが可能となるとのこと。
なお、同社は間もなく、InDesign CS5からWIRED Readerのような魅力的なアプリケーションを作り出すソフトウェアをAdobe Labsを通じて提供する計画があると合わせて発表した。