ルネサス エレクトロニクスは、携帯機器向けSymbianプラットフォームの推進を目的とした「Symbian Foundation」に参加したことを明らかにした。
これによりルネサスは、今後Symbian Foundationを中心としたエコシステム(Symbianコミュニティ)に携帯機器向けチップセットの技術・ノウハウを提供し、Symbianプラットフォームの普及を促進することとなり、世界の各携帯機器メーカーは、Symbianプラットフォームに対応した同社のチップセットを搭載することで、通信事業者の要求を満たすSymbian端末を実現することができるようになる。
これまでも同社は、エヌ・ティ・ティ・ドコモ(NTTドコモ)のFOMA端末用ソフトウェア・プラットフォーム「MOAP」搭載携帯電話向けに、Symbian OS対応のチップセットを提供してきた経緯があり、今回のSymbian Foundation参加により、従来以上にSymbianコミュニティとの連携をとり、携帯機器ユーザーに向けたソリューション提供を行っていくとしている。
また、Symbian Foundationのオープンソースのエコシステムにも参画。自社の次世代マルチコア技術やSymbian プラットフォームで実現できる先端マルチメディア・グラフィック技術を組み合わせていくほか、ハードウェアのプラットフォームへの搭載を従来よりも容易にするSymbian Hardware Abstraction Interface(SHAI)の開発にも関わっていく計画としており、今後は、こうしたSymbian Foundationとの連携強化を進めることで、モバイルプラットフォーム事業の海外展開を推進していきたいとしている。