クロス・ヘッドとノベルは6月1日、データセンター向け大容量データバックアップソリューションで協業すると発表。同日よりサービスの提供を開始した。

今回の協業は、ノベルのディザスタリカバリ製品「PlateSpin Forge」とネクサン テクノロジーズ社製のストレージ製品との接続に関する共同検証が完了したことを受けて明らかにされたもの。

両社は今後、クラウドサービスを提供する通信事業者やデータセンター事業者、大容量データのバックアップが必要とされる放送事業者などをターゲットとし、協業によるソリューション「Smart System Recovery Platform」を提供する。

クロス・ヘッドは「Smart System Recovery Platform」の提供と導入に際してのコンサルティングを担当し、ノベルは「PlateSpin Forge」の技術サポートを担当する。

ノベルのアプライアンス「PlateSpin Forge」は、1台で最大25台までのサーバを格納・一元管理可能。一般的なディザスタリカバリソリューションで必要とされる待機サーバが不要となるため、OSやソフトウェアのライセンス費用がかからないといった特徴があり、低コストな運用が実現できるとされている。

「Smart System Recovery Platform」の販売価格は個別見積りとなるが、「PlateSpin Forge」の価格(542万9400円、税別)が参考価格として公表されている。両社は初年度の販売目標を5000万円としている。

なお、「PlateSpin Forge」とネクサン テクノロジーズ社のストレージ製品との接続検証作業は、クロス・ヘッドの子会社 エヌ・シー・エル・コミュニケーションが実施した。

「Smart System Recovery Platform」で採用されたネクサン テクノロジーズ社のストレージ製品「SATABeast」(左)と「SATABoy」