サイボウズとマイクロソフトは6月1日、マイクロソフトのSharePoint Server 2007を基盤として開発したグループウェア製品シリーズ「Cybozu SP Apps」を開発したことを発表。第1弾として6月14日よりワークフローと掲示板の2製品の販売を開始する。
「Cybozu SP Apps」シリーズは2009年9月に発表された両社の業務提携の成果として位置付けられており、主に既存のSharePointユーザーに「使いやすさ」を提供することが目的されている。「テーマを追加するだけ」という導入の容易さや「誰でも使える」といった操作の簡単さがポイントとなっているほか、SharePointが基盤となることで、グループウェア導入時の新規サーバの追加やデータのバックアップといった作業が不要で、Active Directoryとの連携によってIDの統合管理が可能になるなど、運用面でのメリットも特徴とされている。
「Cybozu SP Apps」シリーズ製品のユーザーインタフェースについては、基本的にはSharePointのスタイルを踏襲しながらも、「使いやすさ」の面でのカスタマイズが行われており、項目や文字サイズ、タブなどの表示方法が通常のSharePointとは大きく異なる。
今回の発表に際してサイボウズの青野社長は、今回の協業について「グループウェアの市場拡大」が目的であることを強調。マイクロソフトの樋口社長は「これからは1社だけで市場で勝負していくのではなく、このような協業がポイントになっていく」とし、とりわけ国内市場では、信頼関係をベースとした(パートナー企業との)エコシステムが一層重要になってくると語った。
今回「Cybozu SP Apps」シリーズの第1弾として提供される「Cybozu SP ワークフロー」の価格は70万円/100ユーザー~、「Cybozu SP 掲示板」は35万円/100ユーザー~となっている(7/31まで割引キャンペーンを実施)。
なお今後「Cybozu SP Apps」シリーズは年内にSharePoint Server 2010に対応し、2011年春にはスケジューラー製品が追加リリースされる予定となっている。