デジタルハリウッド大学大学院は、「コンテンツの高品位化」、「クリエイターの国際競争力の向上」を通し、国内コンテンツ産業を支援することを目指す『コンテンツ制作共有基盤研究会』を設置すると発表した。
本研究会の研究テーマは、コストや労働力のリスクを軽減する制作環境を構築し、共有することで、コンテンツ制作に関わるCGプロダクションやアニメーションスタジオ、ポストプロダクションといった制作現場が持つ経営的・属人的負担を軽減させるスキームの研究。また、クラウドコンピューターネットワークを中心とした新しいワークフローを導入することで期待される、レンダリングや編集、エンコーディングなど、制作工程上負荷のかかる業務の効率化や、日本のコンテンツ制作者が本来追及すべきクオリティーの保持・向上などを提案する。同大学大学院では、適切な制作環境の研究を実務的に行うため、実証実験用のレンダリングサーバーを設置したとのこと。そのほか、環境構築技能を取得した人材の輩出による新たな雇用、首都圏以外で活動するクリエイターの活躍機会を創出し、地域活性の可能性にも力を入れていくとしている。