ラックは5月27日、PCやサーバ、ネットワークなどのオフィスでのIT環境を一括して仮想化して収納し、セキュリティ対策を含めて運用を請け負うクラウド型アウトソーシングサービス「サイバー・ビジネス・センター」を6月1日から提供開始すると発表した。
同サービスは、仮想化技術によって収納されたPCやサーバ、ネットワークといったオフィスでのIT環境に対してVPNを介して遠隔操作を行うことで業務を可能にするもの。リモートで仮想的に「サイバー・ビジネス・センター」側にあるデスクトップ・ネットワーク環境を利用することになるため、ローカル(会社)にあるPCそのものには業務データが残らない。また、センター側で管理される仮想環境には同社による包括的なセキュリティ対策が施されるため、情報漏えいリスクやITの運用管理負荷の軽減を実現できる。
同社は「本来利便性の高いPCや携帯電話も、セキュリティ上の課題から利用が制限され、活用の幅を著しく狭められている」といった実情を課題としてとらえ、同社のこれまでの専門分野であるセキュリティに加え、今後は「サイバー空間のオペレーション」分野のサービスを拡張していくとしている。
なお、「サイバー・ビジネス・センター」の初期費用や月額利用料などは個別見積りとなる。