ビーブレイクシステムズは5月25日、システム業界における景気動向をまとめたレポートを発表した。同社は自社で手がけたシステム案件などをもとに現場の目線で分析したシステム業界の景気動向を定期的に発信している。
先日、携帯電話キャリア各社から夏モデルとしてスマートフォンが発表されたが、AndroidやiPhoneなどのスマートフォンに関する開発案件は引き続き増えている。スマートフォンの開発経験が長いエンジニアが少ないため、既存取引先でない場合も、開発実績を重視して新規で取引を開始するケースが見られるという。
ただし、Android案件で求められるエンジニアに対するスキル要求は高く、AndroidとJavaの双方の開発経験が必要とされていると、同社ではコメントしている。
また、システム業界全般については、今年度は昨年度より予算も多く、案件自体の需要も多いことから、2011年3月期予算でIT投資をする企業が増えていると分析されている。これに伴い、元請けをしているSIベンダーはエンジニアの需要が増加してエンジニアが不足する状況にあり、外注量を増やしているという。
しかし、新規ベンダーが参入するにはまだ難しい状況にあり、下請けのSIベンダーなどではエンジニアの供給過多の状況は変わらず、厳しい状況が続いている。